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現役東大生eスポーツ選手に聞く “勉強 × eスポーツ両立の秘訣”

  • パラチノース
2022.06.28 UP DATE

プロeスポーツチーム 「AXIZ」所属のGemo選手。

知力を競うオンラインカードゲーム「Shadowverse」のプロリーグ出場選手として約3年間活動しており、

2019年度は年間王者の称号も手にしたAXIZを代表する選手の1人である。

現在、東京大学を休学しながらプロ選手として活動。東大生とプロeスポーツ選手の二足の草鞋を履くGemo選手。
寡黙ながらにチームのブレーンとして活躍するGemo選手の言葉からeスポーツと勉強の両立の秘訣を探る。

Gemo選手は現在、プロeスポーツ選手として活動されていますが、そもそも東京大学の学生でありながら、「Shadowverse」のプロ選手になられたきっかけはいつでしょうか?

Gemo2018年にRSPL(RAGE Shadowverse Pro League)が開幕したことがきっかけでした。昔からゲームが好きで、大学時代にはスマホゲームに触る機会が多かった中、Shadowverseに出会い、戦略性の高いカードゲームということで最上位プレイヤーを目指すほど熱心にプレイしていました。
そんな中、プロリーグが開幕して、試合を見るうちに自分もこの舞台に立って、プロたちと高いレベルの試合をしたいという思いが強くなり、当時プロの募集をかけていたAXIZに応募し、選考を勝ち抜いて選手活動がスタートした形です。」


■もともとゲームはいつ頃からプレイされていたのでしょうか?

Gemo「幼稚園の時に親に買ってもらった携帯ゲーム機がきっかけで……ゲームって、おもしろいんですよ。当時でも、1日数時間はほぼ毎日プレイしていたんじゃないでしょうか。
アナログゲームも得意で、高校生の時には将棋部に所属し、全国大会に出場するレベルで取り組んでいました。
普段プレイするゲームのジャンルはさまざまですが、手先のテクニックよりも戦略性の高い対人ゲームのほうが個人的にはハマる傾向にあります。

■Gemo選手は中学受験で難関校のラ・サール中学校に進学されていますが、ゲームにのめり込んで、勉強に手が付かないという経験はありませんでしょうか?

Gemo「確かにゲームにハマりすぎて、時間を忘れることは多々ありました(笑)ただ、自分でもそれはわかっていたので、中学受験の頃は、塾の自習室でできる限り勉強をしてから帰る習慣をつけました。
毎日、塾に着いたらその日の目標を立てて、それをやり切った家に帰ったらご褒美としてゲームをするというリズムを立てていました
早く家に帰りたい一心で問題に取り組むので、効率は結構よかった気がします。
だいたいいつも1~2時間くらいで終わりそうな量を目標に立てて、放課後自習室に通い、30分くらいは目標時間より早く終わらせて、帰っていた気がします。
家について、布団に潜り込んで毎晩2時間ほど寝る前にゲームをする時間が至福の時間でした。家で勉強すると、手元のゲームにすぐ手が伸びてしまうので自習室で勉強する癖をつけたことはよかったなと今でも思います。

■自習室と自宅で物理的に距離を置くことが勉強とゲームを両立させた最大の理由なのですね。大学受験では東京大学理科一類に現役合格されていますが、大学受験でもゲームと勉強をうまく両立されていたのでしょうか?

Gemo「中学に進学してからも、ゲームは自分にとって最大の娯楽でした。男子校に通っていたこともあってか、学校での話題もゲームの話をすることは多く、コミュニケーションツールとして当時の自分にとって大きな役割を持っていたと思います。高校3年生になると受験に対する意識が強くなり、東京に出てみたい気持ちと漠然とした憧れから東京大学への受験を志すようになりました。大学受験に求められる内容は中学受験より量が多いので、朝型の自分は、まず朝から3〜4時間ほど勉強して、昼食のタイミングは2時間ほどたっぷりとって、ゲームをしたりと過ごしていました。その後15時ごろからまた3〜4時間ほど進めるというだいたい1日7〜8時間の計画をぶらさずにやっていたと思います。この計画だと夜にはだいたい終わるので、その後はゲームをで遊んだりとたっぷり自分の時間を使えていました。」



 

■ついついゲームをやりすぎて、勉強に支障がでたようなことはなかったのでしょうか? 

Gemo実は東京大学の受験で、やらかしています。(笑)
センター試験(*現在の共通一次試験)で、高得点がとれていたこともあって気が緩んでしまい、肝心の東大二次試験までの約1ヶ月間、新作のゲームを買って遊んでしまったんですね。そしたら前期試験では不合格になってしまい、当時はまだ存在していた東大の後期試験に慌てて出願し、後期試験までの約2週間は必死に勉強したのを今でも覚えています。その時は流石にゲームは押し入れの中に封印していました(笑)
なんとか後期で合格することが出来てよかったのですが、自分のモチベーションをきちんと管理することが一番大事だなと実感しましたね。多分ゲームが趣味でなかったとしても、気が緩んでいたら結局他の娯楽にかまけていましたし、ご褒美はご褒美で必要だったと思います。


■eスポーツと勉強の共通点とは

Gemo
「eスポーツも勉強も勝つための向き合い方は同じです。「傾向と対策」「本番の集中力」です。
今の仕事であるeスポーツについても、試合本番で勝つためには、何が必要かと考えながら日々練習しています。eスポーツの多くは対人競技なので独りよがりで練習していても、勝率は上がりません。受験で志望校の過去問を解くように、まさに「傾向と対策」を自分で考えて、本番に備えることがまず大切です。
そして次に大切なのが、試合本番でパーフォマンスを最大限に発揮することです。これまで優勝をかけた大事な一戦を何度も経験してきましたが、いまだにeスポーツの会場でたくさんの視聴者がいる中、プレイをする時は自分も相当緊張しますし、簡単な操作さえも、とても重たく感じます。
その中で完璧なプレーを続けていたり、戦況を一気に変えるような思い切ったプレーを適切に仕掛けるためには、「本番の集中力」が大事です。
「傾向と対策」と「本番の集中力」。このふたつを兼ね備えられれば、受験でもeスポーツでも高いレベルまで到達できるのではないかと思います。



 
■プロとして長時間練習や試合に取り組む中、気を付けていることはありますか?

Gemo勉強の時も、今やっている練習の時も、1,2時間ごとに休憩を挟みながら続けています。
あと大事な試合の前は、食べ物にも気を使っています。
炭水化物を一度にたくさんとってしまうと、自分はすぐ眠たくなってしまうので昼食の際には食べ過ぎないように気をつけています。ただ、糖分は必要だと感じていて、結局、小腹がすいたときに間食でポテトチップスやクッキーを食べてしまう癖があったんですね。でもプロとして、人前に出ることも増えて、体形も気にするようになりまして……。
そこで「ズノアップ」をちょっと小腹が空いたなと思った時にはとりあえず口にするようになりました。
集中したいときの栄養補給に適していますし、味もしつこくないので、かなり気に入って机の隣においていますね。
更にタブレットタイプだと手が汚れないので、スマホやマウスを触る前にいちいち手を拭いたりしなくていいところも、練習や試合の合間に食べるものとして最適化されているなと思います。


■勉強や試合の際にルーティーンはありますか?

Gemo
「まず睡眠です。試合前日で調整や研究が詰めきれない時でも必ず7時間は寝るようにしています。経験上、睡眠不足は明らかにパフォーマンスが落ちます。瞬間の機転が要求されるeスポーツにおいては当日のパフォーマンスのために十分な睡眠は欠かせないです。
次に糖質コントロールです。長らく、チョコレートなどの甘いお菓子を1,2時間おきに少しだけ食べるようにしていました。当日は満腹感による眠気や胃がもたれたりすることを回避して集中力を持続させるために、食事は最低限にしています。
ただ、ズノアップのパラチノースが、消化がゆっくりで集中したいときの栄養補給に適した糖質だと知ってからは、「求めていたもの」かもしれないと思い、頼るようになっています。


 
■これからの受験生へメッセージをお願いします!

Gemo
「受験生の時も、プロeスポーツ選手として活動している今も一番大事なことは「メリハリ」だと思っています。
自分の場合は、大好きなゲームをプレイする時間を作るためには今日1日何をすればいいかを考えて勉強に取り組んでいました。
我慢ばかりする生活は続きませんし常に目標を設定して、自分の中でやるべきことをルーティン化すれば好循環に入ることができると思います。
勉強してきた実感は本番当日も自信に繋がるので、ぜひ自分なりの勉強のフローを研究してみてください!」


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パラチノース®
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